手根管症候群

膝・肘・指・股関節の痛みがスッと消えてなくなる薬用関節痛クリーム【PF11】

手根管症候群(CTS)とは難しい病名のように思われますが、簡単に言ってしまえば手のひらの付け根部分にある手根管の中で正中神経が圧迫されてしまい、その結果として麻痺が起こる疾患です。中年期の成人に見られる疾患ですが、特に女性多いものでもあると言われています。

医学的に手のひらの付け根部分のことを手根部と言い、この手根部は目で見ても親指側の舟状骨・大菱形骨と小指側の豆状骨・有鈎骨が高くなっているのが分かるかと思います。これらの骨の間は、屈筋支帯(横手根靭帯)と呼ばれる靭帯で覆われており、この骨と靭帯で覆われた狭いスペースのことを手根管と呼びます。

手根管はスペース的には狭いのですが、この中を正中神経・長母指屈筋腱・浅指屈筋腱(示指・薬指・小指)・深指屈筋腱(示指・中指・薬指・小指)の合計9本の腱が通過しており、何かしらの要因によってこの中の正中神経が圧迫されてしまうことで麻痺がおこるのが手根管症候群(CTS)なのです。

手根管症候群(CTS)で起こる麻痺は、親指から薬指の4本に起こることが多く、決して小指は麻痺しないというの特徴がありますが、多くの方が親指から中指にかけての麻痺を症状として訴えられています。

なぜ小指だけが麻痺しないのかというと、手根管部で圧迫される正中神経は、親指から薬指の半分を支配しており、小指と薬指の小指側半分は別の神経(尺骨神経)によって支配されているからです。

手根管症候群(CTS)は手根管が狭くなって正中神経を圧迫して起こるものですが、なぜ起こるのかというと、その原因は不明なことが多いのです。ただし、原因不明の場合は両方の手に麻痺が起こることが多いと言われています。

手根管症候群(CTS)になる方は女性が多く、妊娠・出産と関連して症状が出ることから、女性ホルモンと何らかの関係があるのではないかと言われていますが、これもはっきりとは解明されていません。

また、糖尿病・甲状腺機能低下症・リウマチ・腎不全による透析・アミロイドーシス・自己免疫疾患などと関連して起こることは広く知られています。手を酷使することによって症状が悪化するのは明らかなことですので、反復作業に従事されている方や家事労働を行っている方、スポーツなどで手を酷使されている方は手根管症候群(CTS)を生じやすいとも言われています。

手根管症候群(CTS)になると出てくる主な症状は手の痺れや痛みですが、症状が進んでいくと親指の付け根の筋肉が痩せていき、ボタンをかける・ものをつまむといった指先の細かな作業が困難になっていきます。

主な症状である手の痺れですが、これには大きな特徴があります。痺れが起こるのは特に夜間や早朝に多く、痺れが生じていても手を振ったり動かしたりすることで痺れは緩和され、消えていきます。

また、先ほども書いた通り、親指から中指(中指側の薬指半分まで)までに痺れは起こり、小指は決して痺れませんし、痺れは手のひら側だけに起こり、手の甲側には痺れは起こらないというのも特徴と言えます。

もしもこういった症状に心あたりがある場合は、そのまま放っておくと症状が知らぬ間に進行し、筋肉の萎縮が始まってしまう可能性がありますし、筋肉の委縮が始まってしまうと回復が見込めなくなることもありますから、なるべく早めに整形外科を受診するようにして下さい。

整形外科では間違いなく手根管症候群(CTS)であるかどうか、他の合併症などはないか、原因は何かということを調べてはっきりとさせるために問診から行っていきます。大半の場合は問診で分かると言われていますが、ティネル兆候・ファーレン兆候がないかどうかを確認することもあり、レントゲンなどの細かな検査を行う場合もあります。

それらの問診や検査を行った上で手根管症候群(CTS)であると診断された場合は症状の度合に合わせて治療を行っていきますが、ギプスやサポーターを使って患部を固定し、安静にするということが基本的な治療方法になります。

また、痛みや痺れが強い場合には消炎鎮痛剤やビタミン剤といった飲み薬が処方される場合もありますし、手根管内にステロイド注射を行う場合もあります。それらの治療を行ってみても改善が見られない場合には最終的に手術を行う形になります。

ただし、手術を行う場合というのは、痛みや痺れが強い場合や慢性的かつ長期化してしまっていて手指の運動が困難になっていたり、感覚が高度に低下している場合、親指の付け根の筋肉が萎縮してしまっている場合などに限られ、医師の判断によるものとなりますから、実際に手術を行う必要のある方というのはそれほど多くはありません。

手根管症候群(CTS)は原因不明の場合が多いものですから、予防をするというのは正直難しいものと言えるかもしれません。

ただし、日頃から手や指を使うことが多いという方は、使いすぎたと感じた時や痛みや痺れ・違和感などを覚えた時には、サポーターなどで負担を軽減させたり、市販の消炎鎮痛効果のある湿布などを使ったりして、少し休めてあげるということを意識的に行っていくのが予防法と言えるかもしれません。

症状
疾患
コラム
  •  
ホームへ戻る